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先日、筑波山のとても素敵な古民家で、カッピングをたしなんできました。
コーヒーをお好きな方なら知っているかもしれない、あのカッピングです。
このイベントを見つけた瞬間、「これだ!」って思ってコーヒー好きなパパ友をお誘いして。

カッピングは、わたしの理解では、「コーヒーの味を評価するためのもの」と思っていて、
なんとなく小さなカップに普通とはちがういれ方をしたコーヒーを満たし、
不思議なスプーンで「ずずずずー」ってすするイメージ。
カッピングの大会が存在して、コーヒー界の強者たちがその舌や判断力を競っているイメージ。

自分はといえば、30年もコーヒーを飲んでいて、近年は10kg以上コーヒー豆を焼いているにもかかわらず、いまいち力がついておりません。
そんなわけで今回のカッピングはとても楽しみなのでした。

これがカッピングの様子。
5種類の豆によるコーヒーが並んでおります。
浅煎り、深煎り、同じ農園の処理方法の違い、産出国の違い。

これを参加者のみなさんで、初めてお会いするみなさんでカッピングしていきます。
「タバスコっぽい」とか、「塩辛!?」とか。

浅煎りは個性がひきたつというか個性が残っていて、
深煎りになるとそれらが閉じられていくような印象を持っていたのですが、それはどうやら正解のようで、ひとつの収穫でした。

みんなで好みの焙煎具合や豆を絞ってきたら、今度は豆を焼きます。

もうこの時点で大盛り上がりですよね。
普段は小さな網で焼いているわけですが、これを使うことができるのです。
この古風な焙煎機、気に入りました。
もちろん最新の火加減や温度をコントロールしたり記録したりできるであろうマシンもすごいと思うの。
でも、わたしはこれがいい。

4つのチームにわけて4種類の焙煎が行われました。
私とパパ友のチームは「いけおじ」。
初めて言われた、とともに、何か仕方のない時間の流れを再確認。

参加者のなかにイラストレーターをやっていらっしゃる方がいて、豆袋に素敵なイラストを描いてくださいました。
いいですよねえ、これ!

というわけで、あれから数日。
そろそろ飲み頃な「いけおじチーム」の豆を開封。

ここの感想があっさりすぎるのはどうかと自分でも思うのですが、「とてもおいしくいただけました。」

時系列は前後しますが、当日はおもしろいお題目もありました。
実際にカッピングの世界で出題される問題だそうで、
Aという豆、Bという豆を45:55でブレンドしたもの、55:45でブレンドしたもの。そのちがいをとるというもの。
3つのカップのうちひとつがちがう。

そんな問いに、まぐれかどうかはわかりませんが、我々いけおじのふたりともうひとりの方が当てることができました。

実にカッピングというものはおもしろい。
当てられたのはたまたまひとつだけ違うカップの味わいが好みなものであったから。
もしそうでなければ興味の対象外なのでわからなかったでしょう。
今回のイベントに参加して得られたことは、そうした自分なりの基準をつくっていくことの大切さ!?とも言えるとおもいました。

いべんとはこの風景のある、筑波山「ひととき」で行われました。
伺うのは2回目。
つくば界隈の風流な人、クリエイティブな人がそれとなく集う、なかなかにおもいしろい場所であります。
https://tsukuba-hitotoki.com/

もうひとつ、イラストレーターは安倍さん。
https://note.com/yutacafe1413/n/n2bbf45664fb1

生命科学の分野に関わっている私としては、彼のバックグラウンドが垣間見えるイラストはとても響くものがあり楽しかったです。

それから、カッピングを教えてくれた講師の方、企画をしてくれた方はなんと20代前半の若ものなのです。
すごく楽しかった。
若い人たちの研鑽をお裾分けしていただき、本当にありがとうございました。

コーヒーが好きな人たちと、ああでもない、こうでもない、と話ながらカッピングや焙煎をできた時間はとても豊かでした。